(11) メンテナンス?

毎年メンテナンスとして数日休みとなる期間があるが、今回は、10月11日から同22日までの12日間と、とても長いメンテナンス期間だった。

最近、ぬるい方の温泉浴槽で足の裏に鉄片のような砂のような異物を踏んづけることがあった。よく見ると、お湯が放出される口から、砂のような錆のような異物が出始め、その数日後には、細かい網状の袋を取り付け浴槽に異物が放出されないように急場をしのぐ処置が施されていた。だから当然、このメンテナンス期間中に配管を点検し何らかの工事が行われるだろうと予想できた。それにはこれくらいの期間が必要なのだろうと想像できた。

 でも、メンテナンス明け、まだ、砂のような錆のような異物が少なからず目視できた。実際、配管工事までしたかどうかは分からない。単に、掃除が不十分なだけかもしれない。 

また、見た目と匂いでペンキを塗り替えた箇所があることに気が付いた。利用者が転倒しやすい箇所、即ち、滑りやすい通路が重点的に塗り替えられたのである。最初は、滑りにくくなってよかったなーと感じていたのだが、数日経つと、何だか塗り替える以前よりヌルヌル滑るように感じるのである。

塗り替えに使用した塗料は、滑るのを防ぐための成分が含まれたそれなりの物なのだろうか。もしそうでないとすれば、誰がどういう経緯でその塗料を選定したのか、まるでどこかの市場移転や、オリンピックパラリンピック会場計画のスッタモンダを見るような、そんな気がしてくる。

塗り替えられた箇所では、以前と同様に清掃の行き届いていないところもすでに目立ってきた。ヌルヌルを除去するためには清掃しなければならないはずであるが、要するに行き届いた清掃はなされていないことも証明されたことになる。

ちびっ子用のプールの内側の面も、何だか背中に砂のようなチクチクする違和感を感じる箇所ができてしまった。ざらついた内壁に子供の柔い肌をこすりつけようなら、かなりのすり傷になるだろう。

すべてが限りある公共の予算の中でということだろうか。